こんにちは!函ノ湯編集長の藤井です。
函館のフリーペーパー『peeps hakodate』内で執筆させていただいてる「ここがヘンだよ!函館人」。移住者ならではの目線で、ちょっと気になる函館のユニークポイントを、愛と敬意をもってネタにする。というコーナーです。
誌面上はモノクロですが、函ノ湯では豪華カラーver.でお届けします。
短いですがどうぞお楽しみください。
かけひきは、冬のはじまり
僕はひとり飲みが好きである。お酒自体ももちろん好きだが、他のお客さんとの距離感が近い、こぢんまりとしたバーなんかで初めて出会う人と喋ったりするのがおもしろい。
そんなときは大体「このお店はよく来るんですか?」とか「お酒なに飲んでるんですか?」などの質問をきっかけに会話がはじまることが多いが、僕は去年の今頃、本町のとあるバーで今までにない斬新な切り口で話しかけられたことがある。
「お兄さん、もうタイヤ換えました?」
そう。雪虫が宙を舞い、12月が目前と迫るこの時期、函館人たちの間で一番ホットな話題といえば「冬タイヤにいつ換えるか問題」だ。
雪が降る前にスタッドレスで走るとタイヤが減るからなるべくギリギリまで換えたくない。でも実際雪が降ったら困るし、業者に頼む場合はギリギリすぎると大混雑が予想される…。そんな具合に、毎年函館人は来たるべき雪の季節に対し、絶妙な駆け引きを強いられているのだ。
調べによると「初雪直後の週末」が交換時期のピークだそう。スタッドレスは意外と減りにくいとの情報もあるので、業者に頼む人は初雪が降る前に交換してしまうのがベターな選択だ。
そんなことはわかっていても、ついつい口を開けば二言目には「タイヤ換えた?」と話してしまうのが函館人。そんな会話をよく聞くようになるのも、雪虫同様、冬を目前にしたこの季節の函館の風物詩だったりするのかも。
そして去る11月11日、初雪が降った。ちなみに筆者はすでに冬タイヤに履き替え済みなので勝ち組といって過言ではないだろう。
みなさんもう、タイヤ替えました??