近年、地球温暖化の影響などにより、函館で獲れる⿂の種類が変わってきているのをご存知だろうか？
その代表となる⿂が、ブリ。ここ10年で函館のブリ漁獲量は30倍に急増。北海道全体で獲れるブリの漁獲量は、なんと全国１位！これはもはや、新名物と言っても過言ではない勢いだ。
しかし函館ではブリを食べる習慣があまりなく、地元での消費量は少ないまま。それをなんとかしようと立ち上がったプロジェクトが「函館ブリリアントアクション」だ。そのプロジェクトのフラッグシップショップである、函館朝市 地ブリショップにお邪魔した。

店内はブリづくし！朝市の一角に構えたショップ

今年7月に函館朝市・駅二市場内にオープンした地ブリショップ。ブリを使ったお土産が並んでいたり、プロジェクトの紹介ムービーが流れるモニターやパネル展示など、店内はブリづくし！

パネルやお土産が並ぶブリづくしの店内

動画が流れるモニター。ガチャガチャも！

ブリ節のパンチが効いた 函館ブリ塩ラーメン

店内ではブリを使ったグルメを楽しめる。まずいただいたのは、函館名物である塩ラーメンにブリの旨味が加わった「函館ブリ塩ラーメン」。

ブリの旨味がしっかり効いたブリ塩ラーメン

琥珀色に澄んだスープは一見あっさりしていそう。しかし一口飲んでみるとブリの旨味がガツンと効いていて、意外にもパンチのあるスープ！海苔の手前に添えられたブリ節をスープに溶かすと、よりしっかりとした味わいに。ごはんがあったら頼みたい。
細めのストレート麺は道産小麦を100％使用。表面を炙ったブリチャーシューも絶品だ。ボリュームは軽めだが、麺の大盛や、トッピングでカスタマイズできるのも嬉しい。

もはや名物？2020年誕生のブリたれカツバーガー

もうひとつの看板メニューが「函館ブリたれカツバーガー」。ブリリアントアクションの前身であるブリたれカツは2年前に誕生。イベントなどで目にした人も多いのでは？

道南食材が使用されたミニバーガー

小麦が香るバンズに、サクサクの衣に包まれたブリたれカツ。一口頬張ると中からブリの旨味がジュワっと広がる。自家製タルタルとの相性も抜群！バーガーは小ぶりなミニサイズなので、ラーメンと合わせてもペロリと完食できた。ついでに生ビールもいきたいところだったが、そこは自重。

ブリ商品のお土産も。たくさん食べて地産地消！

店内には函館ブリ塩ラーメンをはじめ、ツナ缶のように使用できる地ブリのオイルフレークや、ブリたれカツに使用されている真昆布だし、ブリの燻製やマリネ缶など、自宅でも楽しめるお土産用商品も並んでいる。

お土産用ラーメンは一箱2食入

他にもブリにまつわる商品が並ぶ

函館でたくさん獲れるようになったブリを美味しく消費しようと、道南の料理人をはじめ様々な人の協力を経て誕生したというメニューやお土産商品。
この地ブリショップで海洋環境の変化に思いを馳せながら美味しくブリをいただくのも、僕たちにできる身近な環境活動だ。