今回ご紹介するのは、函館・大手町で80年以上もの歴史を誇る老舗の家具屋・共保木工。
「家具屋」と聞くとまずイメージするのは家具の販売店や、自社製品の製造といった業種だと思いますが、共保木工は家具のリペアを主な生業としています。その昔は家具の製造がメインでしたが、歴史を重ねていく中で「椅子張り」を得意とする家具屋になっていったそう。
あまり聞きなれないこの「椅子張り」。いったいどんな仕事なのでしょうか?
道南でも希少な椅子張り職人
椅子張りとは、一人がけの椅子や数人がけのソファまで、その椅子の形にあわせ布や革などを張り替える作業。見た目はもちろん、座り心地も張地の張り方によって変わるため、熟練の技術が必要になります。
ホテルや飲食店、個人客からも張り替えの依頼を受ける共保木工。椅子の形ももちろん様々なので、そこには人の知識と経験、手作業が必要。機械でオート化できない作業となっています。
それだけに一度身につけた知識や技術は一生もの。共保木工の職人の歴代最高齢はなんと84歳!力仕事などは年齢とともに難しくなってくるかもしれませんが、長く働ける職種であるのは間違いありません。
しかし年々その数は減ってきており、道南地域でも椅子張りの職人を抱えているのはごく少数だといいます。そんな希少な存在である職人さんにも話を聞きました。
服の販売から転身、モノづくりの世界へ
工場内で作業をしていた職人さんは、入社7年目。前職は自営業で服の販売をしていたそうですが、モノづくりに興味があり、求人を見たのがきっかけで共保木工に入社。
「椅子は生活に密着した道具で、そこにはたくさんの想いが詰まっている。張り替えて修理することでお客さまに喜んでもらえるし、世代を超えてまた何年も長く使ってもらえることにやりがいを感じます」
淡々と作業をこなしながらそう語る職人さん。その動きは無駄がなくスムーズです。
「納期はあるけど、基本的には自分のペースで作業を進められるので居心地はいいです。自分の中で100%完璧ということがない仕事なので、お客さんが満足していても自分の中ではやりきれなかったと歯がゆい気持ちになることもあります。仕事する上で大変なことは…重たい椅子を狭い家に納品することですね。あと、建物が古いので冬は寒いです(笑)」
「モノづくりが好きで、椅子張りの世界に少しでも興味を持ってもらえたら、ぜひ飛び込んできてほしいと思います」最後にそうメッセージをいただき、取材は終了。
古いものを捨てずに活かし、新しく生まれ変わらせる椅子張り職人。SDGsが叫ばれる今の時代に必要とされる職業かもしれません。
募 集 要 項
雇用形態
正社員
募集人数
1名
試用期間
3ヶ月
応募職種
椅子張り職人
応募資格・条件
必須 普通自動車運転免許
経験者優遇・未経験OK
ミシン経験者優遇(縫製)
年齢20歳~49歳まで
中卒以上
仕事内容
椅子に合わせて布や革などを張り替える作業がメインです。
古いものの修理や、新規に作ることも。
勤務時間
8:00~17:00(昼休憩1時間・15時休憩30分)
勤務時間は家庭環境などにより相談可
休日 日・祝・隔週土曜日(スケジュールによる)GW・年末年始
勤務地
函館市大手町13-17
給与
時給制 1時間920円~
昇給あり
業績により賞与あり
保険
雇用保険・社会保険・労災保険(試用期間後)
その他
副業OK
車通勤OK・駐車場有
服装自由
応募方法
下記いずれかにお問い合わせください。
お電話 0138-23-1732
メール kobayashi@kyoho-fb.com